株式会社パソナ(本社：東京都千代田区、代表取締役会長CEO 南部靖之、www.pasona.co.jp)は、中小企業を対象に、社長後継者人材を紹介すると共に経営支援を行う、事業承継トータル支援サービス『パソナサクシード』を3月から開始いたします。
日本では1990年代以降、常に廃業率が開業率を上回る状況が続き、企業数は減少の一途を辿っています。中でも小規模事業者においては、廃業理由のうち後継者難に関連する理由の割合は54.6%にのぼっており、後継者難による廃業で毎年多くの雇用が失われていることになります。また、中小企業の事業承継における経営者の引退年齢の平均は67.7歳で、団塊世代の経営者が65歳前後を迎えている現在、適切な後継者人材のマッチングと円滑な事業承継が社会的な課題となっています。(中小企業庁委託「中小企業の事業承継に関するアンケート調査」2012年11月、野村総合研究所)
一方で、2013年度税制改正において、事業承継税制(非上場株式等についての相続税・贈与税の納税猶予制度)の適用要件等の見直しを行うことが決定し、2015年1月から親族外継承が対象に加わることにより、中小企業において社長の後継者を親族外・社外から招く「第三者承継」の拡大が見込まれています。
そこでこの度、パソナは中小企業を対象に社長後継者人材の紹介から、後継社長への経営コンサルティング、前社長からの株式譲渡等の資産継承までをトータルで支援する『パソナサクシード』のサービスを3月から開始いたします。
当サービスでは、主に40歳代～50歳代の経営管理経験者で将来的な起業を希望する人材を 「サクシードアントレプレナー」と位置づけ、社長の高齢化により後継者人材を探している中小企業に紹介いたします。また、紹介後は当社の専任コンサルタントが定期的に訪問するほか、パソナが有する公認会計士、税理士、社会保険労務士、弁護士、中小企業診断士等の専門家ネットワークを活用し、事業承継後の成長戦略の立案、新規事業開発、社内制度の見直し、資産承継計画の立案等に関するコンサルティングサービスを提供します。
パソナは当事業を通じて、事業承継を新しい起業スタイルと捉える「サクシードアントレプレナー」と後継者難に直面する中小企業をマッチングし、後継者難による廃業での雇用喪失の抑止と、第二創業による新たな雇用の創出を目指すと共に、地域の中小企業が継続的に発展するサイクルを生み出すことで地域経済の活性化に貢献してまいります。
※「サクシードアントレプレナー」とは、後継者不在の事業を引き継ぎ、第二創業で事業を成功に導く新しい起業家像を指す、パソナによる造語
事業承継トータル支援サービス『パソナサクシード』 概要
| 開始 |
2014年3月 |
| 対象 |
【企業】
後継者難により事業承継に課題を抱える中堅・中小企業
【人材】
経営管理等の豊富な経験をもとに将来的な起業を希望する
「サクシードアントレプレナー」 |
| サービス地域 |
大阪府とその周辺地域(順次拡大予定) |
| 内容 |
・ 後継経営者紹介
(サクシードアントレプレナー人材をマッチングして紹介する)
・ 経営コンサルティング
(専任コンサルタントと各種専門家が支援企業ごとに企業活性化支援チームを結成して定期的に訪問し、事業承継後の成長戦略の立案、新規事業開発、社内制度の見直し等のコンサルティングを提供する)
・ 資産継承支援
(専任コンサルタントと各種専門家が、当該企業を担当する税理士等と連携し、株式譲渡等の資産承継計画立案を支援し、相続や個人保証等に関する実務面のコンサルティングを提供する) |
| 特徴 |
・ 事業承継の課題を「手続き」面ではなく「人材」面からから解決
・ ゼロからの起業ではなく、事業承継を通じて経営者となる「サクシードアントレプレナー」という新しい起業の形を提案 |
| 目標 |
3年後に100名のサクシードアントレプレナー創出を目指す |
| URL |
http://www.pasona.co.jp/clients/solution/succeed/ |
| 問合せ先 |
株式会社パソナ 営業総本部 パソナサクシード担当
 06-7636-6282 |