株式会社パソナグループ(本社:東京都千代田区、代表取締役グループ代表 南部靖之、 www.pasonagroup.co.jp)は、全国の企業や団体等に、被災地域で実施する「研修ツーリズム」を通して、人財開発と事業開発支援を行う新会社『株式会社パソナ東北創生』を4月1日(水)に岩手県釜石市に設立いたします。
パソナグループは東日本大震災以降、東北被災地での就労支援はもとより、復興イベントの開催やボランティア活動など、さまざまな支援活動を実施してきました。
この度、2009年パソナ入社の戸塚絵梨子が社内ベンチャー起業制度「東北未来戦略ファンド※」を用いて新会社『株式会社パソナ東北創生(以下、パソナ東北創生)』を4月1日に岩手県釜石市に設立いたします。新会社では、全国の企業や自治体、大学等の団体に対して、東北被災地で行う地域課題の解決を学ぶ"実践型研修"を通じて人材を育てる『研修ツーリズム事業』や、企業の被災地での新事業を開発する『事業開発支援事業』を行ってまいります。
新会社の社長 戸塚絵梨子は、"ボランティア休職制度"を活用し、岩手県釜石市の団体で約9カ月間支援活動に従事し、復職後もグループ内で様々な支援活動に携わってきました。これまでの活動を通じて培った幅広いネットワークを活かし、被災地の様々な課題解決に向けてボランティア仲間と共に、全国の企業や団体等を召致し、人材育成・研修事業、事業開発支援事業を通じて被災地域の産業復興に貢献することを目指してまいります。
【写真右】
パソナ東北創生
代表取締役 戸塚絵梨子
【写真左】
釜石市の休耕地を菜の花畑にする「菜の花プロジェクト」の作業後に現地の方々と共に。右から2番目が戸塚
※「東北未来戦略ファンド」
東北において新しい産業と雇用を生み出す起業家を輩出することを目的とした社内ベンチャーファンド
新会社『株式会社パソナ東北創生』会社概要
株式会社パソナ東北創生 |
所在地 |
本社 : 岩手県釜石市甲子町第5地割72-2
東京 : 東京都港区芝公園4-4-7 |
設立 |
2015年4月 (営業準備室 3月11日開設) |
資本金 |
10百万円 |
代表者 |
代表取締役 戸塚 絵梨子 |
事業内容 |
人財開発研修ツーリズム事業、事業開発支援事業、人材マッチング事業 |
URL |
www.pasonagroup.co.jp/tohokusousei/ |
パソナ東北創生 事業内容 / サービス概要
対象 |
全国の企業、官公庁、自治体、学校法人等の団体 |
内容 |
1.人財開発研修ツーリズム事業
人材育成等の各種研修の企画立案、現地でのコーディネート (以下は例)
・階層別研修 (新人、年次、キャリアデザイン、経営層等)
・職能別研修 (リーダーシップ、ファシリテーション、モチベーション等)
・テーマ別研修 (BCP、防災意識、高齢化・過疎化、新エネルギー等)
2.事業開発支援事業
被災地の地域課題を解決する企業の新事業の開発や、商品開発・マーケティング・6次産業化の支援
3.人材マッチング事業
事業開発に伴い生まれる人材ニーズに対して、人材紹介や人材派遣、採用等に関わる人材サービス |
実施場所 |
東北被災地各地
※主な場所 : (岩手県)釜石市、陸前高田市、大船渡市、(宮城県)石巻市、女川町を予定 |
特徴 |
・組織の「人財開発」「事業開発」と、被災地の「地域課題解決」「産業振興」の双方を実現するフィールドワークを中心としたツーリズム型研修事業
・パソナグループが事業開発・産業復興に伴う人材ニーズにも対応、UIターン人材の紹介も行う
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問合せ先 |
株式会社パソナ東北創生
03-5201-6777 |
株式会社パソナ東北創生 代表取締役 戸塚 絵梨子 プロフィール
2009年 |
株式会社パソナ入社、人材サービスの営業職として活躍 |
2011年 |
震災後、宮城県の被災地でがれき撤去ボランティアに参加。被災地の状況に衝撃を受け、継続的に被災地支援活動に参加するが、東京からの支援に疑問を感じるように |
2012年 |
休職制度『ドリカム休職制度 ボランティアコース』創設を機に、2012年7月より約9ヶ月間、岩手県釜石市の一般社団法人『三陸ひとつなぎ自然学校』にて、子どもの育ち場・学び場づくり事業、団体の社団法人化への準備・手続き等に従事 |
2013年 |
東京で人材サービスの営業職として復職する傍ら、月1回程度、被災地に通いながら、新しい東北の地域産業・社会モデルを創造するための事業構想を練る |
2015年 |
被災地課題を解決するための「研修ツーリズム事業」を会社に提案、『株式会社パソナ東北創生』を岩手県釜石市に4月に設立 |
【参考】 パソナグループ 被災地域での就労支援
パソナグループは東北地方に活力を取り戻すため、被災地での就労支援はもとより復興支援イベント企画やボランティアなど、さまざまな活動に取り組んできました。
被災地域での就労支援では、現地における雇用のミスマッチを解決するため、地元企業とひざ詰めで議論を重ね、将来のビジョンを描ける雇用創出支援事業を実施してまいりました (以下、主な取り組み)。
陸前高田市「就労創出支援事業」(2012年7月~2015年3月)
パソナが2012年から3年間、陸前高田市からの受託事業として実施。陸前高田市の復興を担う意欲と志を持つ人材を全国から募集、産業復興に取り組む市内企業とパソナが協力し、職場実習を通して未来を担う人材を育成し、地元企業への就職を実現。これまで70名の就労を支援し、そのうち約8割が地元企業への就職を果たす。
【山形県からのUターン、市内「きのこのSATO株式会社」に就職/安倍直之さん 28歳】
震災当時、山形県内の大手タイヤメーカーの営業担当者として働いていた安倍さんは、祖母に会いに地元の陸前高田に帰る途中の国道トンネル内で震災に遭遇。津波が押し寄せる光景を目撃し、実家も失った。当事業には2012年8月に応募。市内の「きのこのSATO株式会社」でOJT研修に参加し、誰からも好かれる笑顔と人柄で、研修期間中から東京をはじめ全国の物産展などで自ら販売接客を行う。2013年4月からは、きのこのSATOの社員となって、「肉厚で美味しい椎茸を陸前高田の名物として全国に広めたい」と全国の物産展を駆け巡る。 |
福島県病院見学バスツアー (2012~2015年度)
被災地の復興に貢献したいと願う都市部の看護師と福島県内の医療機関を結び、深刻な人手不足が続く福島県内の病院の仕事を紹介する「病院見学バスツアー」。パソナメディカルが2012年に福島県からの受託事業として実施し、これまでの3回のツアーには全国から120名が参加、2回目までの参加者のうち約3割が県内の医療機関で就労し、地域復興の担い手として活躍する。 |
福島県内で3つの就職センターを運営 (2011年4月~)
震災直後から、継続的に被災者の方々の就職や生活に関する相談業務や仮設住宅への巡回相談など、一人ひとりの実情に応じてきめ細やかにサポート。これまで、避難者の方々からの延べ6万件を超えるご相談に対応し、約3,500人の就職を支援。 |